たるたるさんの同人日記その1(暗闘編)
このホームページはたるたるさんの同人誌作成に関する苦悩の記録である。
そして、まずい事にこの話は現在進行中なのである 。
初めての同人誌−2011年 1月19日
同人誌を初めて購入したのは昨年(2010)の春でした。
東方はそれまでニコ動でみるだけで時々画面の右側に出てくるイマイチ美麗とは言えないキャラ絵はなんだろう、とか思っていただけだったのですが、通販で東方の同人誌が売っていたのをつい購入してしまったのでした。
たしか東方ギャグマンガ大全3という本でした。
その同人誌を読んでいて、このくらいなら自分でも描けるんじゃないかな〜、と思ってしまった。
・・・それがこのざまである。
まず原作に浸るため、さっそく東方紅魔郷を購入してプレイしましたo( ^∇^)o
どう見ても画材をそろえるのが先な気がしますが、高いので後回しに。
クリアが困難なので東方妖々夢を購入してプレイ、紅魔郷よりゆるい感じだがやっぱりできない。
それより同人書店から購入した数多くの資料(同人本)をながめていると、けーねはかわいいな〜・・・東方永夜抄購入、あとアリスも気にいったし・・・
いくらなんでもそろそろまじめに始めないと、11月に入ってコミスタを購入。
こうして自分も同人の世界に旅立ったのでした。
ちなみにたるたるさんは一人暮らしの孤独な会社員(男)です。
年齢は、この年で同人始めるのがかなり気まずいような年齢ですがよろしく。
さあ、イベに申し込むぞ−2011年 1月 7日
そして最初の作品を出すイベントはどれにしようかと考えましたが日程的に思いっきり余裕をもつことにして2011年5月の「幽明櫻に」に決めました。
作品が・・・すすまない−2011年 3月24日
描き始めて既に4ヶ月
本編の24ページが未だできていない・・・憮然・呆然・悄然・唖然
さすがにどうしてここまで遅いのかと自問自答。
1.全体のワークフローがわかっておらず不安
初の同人漫画、しかもフルデジタルでやっていると、初めてづくめでこれが本当に本になるのか心配で気分が乗らない。
2.漫画絵の訓練ができていない
まともな漫画絵を描いた経験がない事、特に目の描き方がなっていない。
3.周囲に同人仲間がいない
周囲に同人仲間がいないため、互いに励まし合ったり競争心理が働いたりしない。
イベントも十分余裕のある日程で決めているため、精神的な張りを段々と失くしている。
4.理想的な絵を描こうとする
これが最も直接的な問題
どうやら描くときに常に自分の好みというか理想とする絵を描くべく根を詰めて奮闘してしまうものの、そもそも自分の技量とのギャップがあってやたら時間がかかる。
しかもしばらくすると以前のページで描いた絵がどうにも不十分に思えてくる。
自分の絵が前より上達しているからなのかもしれませんが、また前のページに戻って描き直す、場合によっては最初のページに戻って気がつく所を全部描き直したりして・・・これでは時間がいくらあっても足りないわけです。
初の作品、いきなり煮詰まる− 4月 8日
3月が終了しても完成してないページが7ページ、その内ペンさえ入れしてないのが2ページも。
出すイベントからして、4月中旬には入稿しなきゃいけないのでやや焦る。
作成期間は絶対的な余裕を持たせたはずなのにまさか時間が競ってくるとは、いきなり修羅場ってのに嵌るのでは・・・・
問題は表紙、カラー原稿を作ったことがない、今回はモノクロでいいかも、photpshopの使い方がわからない・・・(´・ω・`)。
初の作品、でも後悔がね− 4月20日
表紙はモノクロで描いてとにかく脱稿、のはずが、ここに来てまた、またまた描いた原稿が非常に不出来なもののように見えてきた(実際かなり汚い)。
全部のページを丸二日かけて全面見直し、普通にあほですが、却って絵が汚くなっただけだったかも、それでも期限ぎりぎりで印刷所に出しました、10日後に出来上がったものが到着。
初めての作品、2ちゃんの同人系のスレなんかでは、初めての本が製本されてきた時に「すごく感激した」、「最高に萌える本ができた」、「イベントが楽しみ」とか苦労が報われたみたいに言ってる人がいますが、自分は違いました。
出来上がりをながめても「大後悔」しか出てこない・・・・・・・・・orz。
イベント初参加− 5月 4日
初のサークル参加を前に自分はおもいっきりテンションが下がっていました。
もうイベントさぼろうかな〜こんな出来の本はダメだよ〜買ってくれた人に却って申し訳ない・・・などと考えてしまう。
もしさぼってもまだ全くの無名だしサークル名とか変えて知らん顔して出なおせばいいかも〜とすら考えてしまう。
結局当日まで迷って、当日もし電車に間に合う時間に朝起きれたら行く、という甚だ曖昧な気持ちで当日の朝を迎えたのでした。
当日( 5月 4日)、こんな日に限ってちゃんと起きられるし、しかたなくイベントに出発。
行くかどうかをイベント当日まで迷っていたため事前に荷物を会場に発送などの手配はしておらず、荷物を段ボールに押し込んであたふたと出発したのでした。
1作目「悩みなんて無いわ!」
そしてイベント会場の都産貿会館
なんか思ったほど周囲はオタっぽくない、チャラいやつとかいるいし
東方妖々夢の曲がガンガン流れる室内、雰囲気が盛り上がり、来てよかったと思いました。
いよいよ一般客入場・・・・・誰も自分の本を手に取らな〜い・・・・。
開始直後に自分の右隣のスペースに3人、左隣のスペースには5〜6人の列ができる「おいおい、いきなりモーゼかよ(泣 」
初めて本を手に取ってくれた人が現れました、びっくりして立ち上がってしまった−相手はキョトンとしている・・・緊張しすぎ、我ながらアホだった。
開始30分過ぎ、一人の方が買ってくれました、とっても嬉しい!てかここまで時間があまりに長く感じられました。
13時を超えると誰も買わなり、こう売れないとヒマなので、左右のサークルを気にしてしまう。
右のサークルはコンスタントに売れているみたいで、左のサークルは・・・なんか初めの方に客が5〜6人来た以外全然来ない様子、しかも今、その時の一人が代わりに店番やっている。
どうやら最初に来た連中は彼のお友達の集団だったらしい。
14時ころ左隣のサークルに客が来て長話をしています、またお友達かと思ったがなんか雰囲気がおかしい。
どうもこの小太りの客が、イベント内で何かやろうとか、そのための絵を描いてほしい等と言っているようで、遠慮が無いというか、隣のサークルも困っている様子−こっちには来るなと念波を送る。
その後、1時間ほどしてまた隣にやってきました、どうやらあちこちで変なことを頼んでまわっているようです。
後でネットを見たらおかしな人物がいたと話題になっていましたが、たぶん同じ人でしょう。
で、結局この日の売り上げは・・・・7冊。
今流行のジャンルのオンリーでこれは・・・どうでしょう。
買っていただいた時は本当に嬉しかったし、その人たちにはとても感謝している、あんな拙いものを購入してくれてありがとうございます・・・しかし反省の余地は多すぎました。
もう少し結果を分析すれば、まず手に取ってくれた人が15人、そのうち購入者は7人、つまりは表紙に魅力がなくてあまり手にとってもらえず、中身もあまり評価されなかった、ということですね。
ちなみに、中身を見ずに買った人は一人もいませんでした、まあ表紙で買われるような絵ではないということです。
初のイベントはひたすら疲れて帰りましたが、もともと出来上がりの作品を見たときに自分が感じた通りの実体だったわけだから仕方ありません。
次回への課題がたくさん残った1作目でした。
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